人工透析排水の中和と熱回収による省エネソリューション
透析施設の課題と法規制対応
人工透析装置の洗浄工程では、酸性またはアルカリ性の薬品が使用されるため、排水のpH値が下水道排水基準(pH 5〜9)に適合しないケースが多く発生しています。特に酸性の洗浄排水は、下水道管のコンクリートを腐食させ、最悪の場合、道路陥没などの重大な社会インフラ被害を引き起こす危険性があります。
2019年に透析排水に関する法規制が制定されて以降、透析施設からの排水は厳格な管理が求められるようになりました。これに伴い、多くの医療機関では排水管理の適正化と、それに伴うコスト増大という課題に直面しています。
ダイネックスの解決策:小型中和ユニット
ダイネックスが開発した「小型中和ユニット」は、透析施設の排水管理を最適化するための専用設備です。
自動中和機能
- 高精度pHセンサーによる連続モニタリング
- 排水pH値に応じた中和剤の自動注入制御
- 設定範囲内(pH 5.8〜8.6)での安定維持
pHメモリー機能
- 処理水のpH値を常時記録
- 法令遵守の証明に活用可能なデータ管理
- 異常値検知時のアラート機能
医療施設向け最適設計
- コンパクト設計:省スペース・軽量ユニット(W600×D600×H1,500mm)
- 簡単な設置:既存配管への接続が容易で工期短縮
- 静音設計:45dB以下の低騒音レベルを実現
運用コスト最適化
- メンテナンスが容易な構造設計
- 薬品使用量の最適化による運用コスト削減
- 遠隔監視オプションによる管理工数削減
導入事例
千葉県Aクリニックの事例
- 施設規模
- 透析ベッド数 40床
- 導入設備
- 小型中和ユニット+熱回収ヒートポンプシステム
- 導入効果
- pH管理の自動化による管理工数80%削減、排水熱回収による電力コスト年間約220万円削減、CO₂排出量年間約15トン削減
東京都Bクリニックの事例
- 課題
- 狭小スペースでの設置と夜間透析における騒音課題
- ソリューション
- コンパクト設計・静音型中和ユニット
- 導入効果
- 限られたスペースへの設置を実現、周辺環境への影響なく24時間稼働を実現、行政検査での高評価取得
透析施設に対する総合サポート
ダイネックスは設計開発から施工、メンテナンスまでを自社一貫体制で提供します。これにより、透析施設特有の課題に対して、以下の包括的なサポートを実現します。
導入までの流れ
現地調査・課題分析
施設の排水状況や設置スペースなどを詳細に調査
最適システム設計
施設規模や予算に合わせたカスタマイズ設計
短期間での施工
診療への影響を最小限に抑えた計画的施工
運用サポート
操作指導や定期点検による安定稼働支援
保守・メンテナンス体制
- 24時間緊急対応サービス
- 定期点検による予防保全
- 消耗品の適切な交換時期の提案